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国内の2輪と4輪のトップカテゴリーが一度に楽しめる『NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース』
が青空の元、鈴鹿サーキットで開幕しました。
国内2輪レースの最高峰 全日本ロードレース選手権JSB1000クラスは20日、予選と決勝のレース1が14周に渡って行われ、日本の4大2輪メーカーが熱いバトルを繰り広げた。
決勝レース1はポールスタートの高橋が第1コーナーを制し、中須賀がスタートで出遅れ3位の渡辺一樹に抜かれ3位後退。だが2コーナーですぐに巻き返して2位へ復帰する。その後はトップの高橋をピタリと追う。1周目の130Rで高橋をインから抜きトップ浮上。しかし2周目のS字で高橋が中須賀をパスして再びトップを奪還するなど高橋と中須賀の激しいバトルとなる展開に。
2位争いはYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰、渡辺一樹、渡辺一馬の三つ巴のバトルが最終ラップまで続き、ファイナルラップのシケインで野左根と渡辺一馬がそれぞれ単独で転倒。
転倒を免れた渡辺一樹が2位でゴール。転倒後すぐにバイクを起こして執念でゴールした野左根が3位となった。
あす4月21日(日)に2レース目が行われる為、Team HRC の高橋巧選手が1レース目の好調さを維持できるかどうか、注目が集まります。
(文:Masateru Akiyama)
スーパー・フォーミュラ第1戦の予選も青空のもと鈴鹿サーキットで開催されました。
今年は9人のルーキーをベテランが迎え撃つという構造となり、また新型車両SF19も投入され未知数の要素が多い幕開けとなった。
20分間のQ1は開始5分足らずでJMS P.MU/CERUMO・INGINGのルーキー、坪井翔が1コーナーでコースアウト、車両排除のため赤旗中断。数分後に再開されるものの、8分ほど経過した時点で今度はTEAM LEMANSのルーキー、アルテム・マルケロフがデグナーカーブでコースアウト。再び赤旗中断。
さらに数分後に再開されたが、残り5分ほどの時点で今度はB-Max Racing teamのまたまたルーキー、ハリソン・ニューウェイがスプーンカーブでハーフスピン。マシンの立て直しをしようとコース外側からイン側へマシンを向けた瞬間にVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴と衝突。両者リタイヤとなる。
ルーキー3人が慣れないマシン、慣れないコース、慣れない予選に翻弄され戦線を離脱しQ1は荒れた展開となった。この時点で全車ほぼ1度もアタックができていない状態に陥っていた。そんな中で速さを見せつけていたのがTCS NAKAJIMA RACINGのルーキーコンビ、アレックス・パロウと牧野任祐。2台はそのままワンツーでQ1を制した。
7分間で行われるQ2は開始されてもしばらくは誰もコースインせず、終盤でのワンアタックにかける。
それでもパロウと牧野の速さは変わらずパロウ1位、牧野2位の上位を独占。3位にはベテランの意地を見せcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉が3位に入った。
そしてこの予選最大の見どころはQ3。
同じく7分で行われるQ3だが、マシンが続々とコースインしていったのは残り5分の時点。
全車ベストタイムを刻み、トップが目まぐるしく変わっていく中、パロウが1分36秒089を叩き出してトップに浮上。コースの渋滞を避け、残り3分の時点でコースインした昨年度のチャンピオンでチームを移籍したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴が一歩及ばなかったものの2番手につける。
ところが一番後ろを走っていた牧野がパロウを0.029秒上回って逆転ポール。ルーキーの初陣でのポール獲得に観客は大きく沸いた。
ポールポジション
牧野任祐選手
3月のテストからここまでパロウ、パロウできてたけど、最後の最後でポールが取れてよかった。Q1を無事に通過できたことがまずは功を奏した。Q2ではクルマをアジャストして、とてもバランスの良いクルマに仕上がり、Q3では良い走りができた。初参戦の開幕戦P.Pをパロウに取られなくてうれしかった。
新型車両SF19が投入され、ルーキードライバーがポールポジションを獲得するというサプライズに沸いた予選となりました。あす、一体どんな決勝レースとなるのか、ルーキーが躍進するのか、迎え撃つベテラン勢は? 激しいレースになることは間違いありません。
(文:Masateru Akiyama)