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2021 スーパー耐久 第5戦 SUZUKA S耐

2021年8月22日 三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第5戦 SUZUKA S耐が開催されました。
前日に行われた予選は台風14号の影響で午前中に予定されていたイベントは全てキャンセルされましたが、
台風は当初の予報よりも早く通り抜け午後には急速に天候も回復し予選は午後1時開始予定を1時間遅らせ、
午後2時からの晴天の中で行われ290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3がポールポジションを獲得しました。

決勝日は朝から快晴となり絶好のレース日和となりました。コースオープンされると、各車一斉にコースインしていきます。ダミーグリッドに着くと各チームメカニックはマシンの最終調整を行い、ドライバー達もリラックスした表情を見せます。

レース直前、各メディアが集まり話題を集めていたのは第3戦の富士24時間から参戦を始めた世界初の水素エンジンを搭載するレーシングカーとなる32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptでした。将来のカーボンニュートラル実現を見据え、水素エンジンで参戦するこのマシンは水素を「作る」「運ぶ」「使う」という3要素の位置づけを行い、初戦となった第3戦 富士24時間の際は「使う」。続く第4戦 オートポリスでは地熱発電で「作る」。そして今回の第3戦 鈴鹿では「作る」「運ぶ」という要素で福島県浪江町で太陽光を使用して作られたグリーン水素に加え、オーストラリアの褐炭から作られた水素を日本まで運ぶトライアルを行い、水素エンジンを搭載した車両も改良が進み、量産型GRヤリスのガソリンエンジンが発生する性能と全く同じ性能を実現できていると自信を持っており、スーパー耐久のレース参戦というモータースポーツを起点にする事で究極の社会実証実験を行っていると言えます。

そして午前11時30分 ついにレースがスタートし、各車1コーナーに飛び込んでいきます。
予選2番手につけていた16号車 ポルシェセンター岡崎911GT3Rが2コーナーを抜けた所で777号車 D'station Vantage GT3と31号車 Lexus RCF GT3に抜かれ4番手に下がりました。
続く後続のGroup2でもポールポジションの39号車 エアバスターWinmax RC350 TWSを先頭に各車大きな接触もなく非常にクリーンなスタートとなりました。

1周目が終わろうとする日立Astemoシケイン入り口でトップを走る290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3に2番手を走る777号車 D'station Vantage GT3が軽く接触しますが互いに接触の影響はなく走行を続けます。
Group2でも日立Astemoシケイン入り口で39号車 エアバスターWinmax RC350 TWSに2番手の62号車 HELM MOTORSPORTS RC 350が迫ります。しかしその隙を突いて244号車 QUEEN EYES 34Zが39号車 エアバスターWinmax RC350 TWSのイン側に入り2位上がります。

777号車 D'station Vantage GT3は2周目の日立Astemoシケイン入り口で290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3にオーバーテイクされ、その後の1コーナーで31号車 LEXUS RCF GT3にも抜かれ3番手に下がります。さらに背後には81号車 DAISHIN GT3 GT-Rが迫ります。しかしその後、31号車はレーススタート時のジャンプスタート判定でドライブスルーペナルティを受けてしまいます。

スタートから15分を過ぎた頃、注目の水素エンジン搭載車 32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptが給水素に向かいます。通常のチームのピットでの給油とは異なり、水素を燃料として使用するこのマシンは最終コーナー内側に設けられた水素ステーションで給水素を行います。初戦の富士では水素を充填するのに約4分30秒ほどかかっていたものが、3戦目となるこの鈴鹿では2重系統で給水素する事で充填時間は約半分に短縮されている模様。
給水素を終えるとピットに戻りドライバーチェンジを行います。乗り込んだのはモリゾーことトヨタ自動車 豊田章男社長。社長自らが水素エンジンカーのステアリングホイールを握り、自動車メーカーの未来を担うこの壮大なプロジェクトに挑みます。

レース開始から1時間を過ぎた頃からは各車続々とピットインし、給油・ドライバー交代・タイヤ交換と各チームのピットは慌ただしくなります。28号車 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAが日立Astemoシケインでストップ。何とか自力でピットロードへ向かいます、同じタイミングで111号車 Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4も
マシン左後部から白煙を上げながらピットへ。メカニックが左リアタイヤをチェックしますが、そのままガレージへと入れられます。

様々なクラスが混走するスーパー耐久シリーズ、周回数を重ねるごとに各クラスが入り乱れる展開になり、各クラスが混走する中、周回数を重ねる777号車 D'station Vantage GT3に81号車 DAISHIN GT3 GT-Rが徐々にその差を詰め、オーバーテイクします。この後、2位に下がった777号車 D'station Vantage GT3に接触行為でドライブスルーペナルティが課せられてしまいます。

レース終了まで約2時間となった所でトップを走行中の81号車 DAISHIN GT3 GT-Rの右リアからサスペンションアームをタイヤが斜めに曲がった状態で白煙を上げながらピットインし、マシンはすぐにガレージに入れられてしまいます。これで2位を走行中の777号車 D'station Vantage GT3が再びトップに。

レース残り11分の所で290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3に31号車 LEXUS RCF GT3がピタリと後ろつける。5時間という長丁場のレース最後の最後なっても接触、スピン、コースアウトなどチェッカーフラッグまで気が抜けない展開となります。

そしてこの熱い闘いの中トップチェッカーを受けたのは777号車 D'station Vantage GT3。そしてこの優勝でST-Xクラスのシリーズチャンピオンを獲得しました。2位には16号車 ポルシェセンター岡崎 911 GT3R、3位にはLEXUS RCF GT3が入りました。

ST-Zクラスの優勝は47号車 D'station Vantage GT4、2位に311号車 FABULOUS GRMI GR SUPRAGT4、3位にはENDLESS AMG GT4

ST-TCRクラスの1位は97号車 Racer Honda カーズ桶川 CIVIC

ST-Qクラスの1位は28号車 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAが入り、モリゾー選手のドライブする32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptも無事完走、水素エンジンでの3戦目の挑戦を成功させました。

ST-1クラスの1位は2号車 シンティアム アップル KTM

ST-2クラスの1位は59号車 DAMD MOTUL ED WRX STI

ST-3クラスの1位は39号車 エアバスター Winmax RC350 TWS

ST-4クラスの1位は310号車 GRGarage水戸インター GR86

ST-5クラスの1位は66号車 odula TONE MOTULロードスター

ST-Xクラスで優勝した777号車 D'station Vantage GT3のドライバーコメント
星野 敏選手
予選はちょっとマクラーレンの方が早かったのですが、レースは車がうまく仕上がっていて藤井選手がマージン作ってくれて近藤選手も頑張ってくれて、自分もノルマを果たせて良かったです。念願の総合優勝ですので本当に今年は最高です。  

藤井誠暢選手
スタートは3番手で、予選はマクラーレンがすごく速かったんですけど決勝の我々の車は自信があったんですがストレートがちょっと遅すぎて抜くことができなくて、序盤しかないと思ってゴリゴリ行きました!
D'stationも自社工場が出来て今年2年目なんですけど我々のチーム力が向上して、さらに星野さんがWECでも表彰台に乗って、ル・マンも6位になって、この流れで今日すごく速かったので念願のチャンピオンが獲れたので非常に嬉しいです。

近藤 翼選手
自分の最初のスティントでペナルティを受けてしまって藤井選手と星野選手の作った貯金を吐き出してしまったので最後は何としても上村選手に抜かれないようにと頑張りました。

まるで真夏のような過酷な5時間耐久レースは各所で様々な接触やコースアウトがあったにも関わらず、1度もSC(せーティーカー)もFCY(フルコースイエロー) もない非常にクリーンで素晴らしいレースとなりました。
次戦は岡山国際サーキットで11月13日(土)・14日(日)に開催される第6戦 スーパー耐久レースin岡山です。
スーパー耐久の2021年シリーズ最終戦となるこのレースから目が離せません。